浄土真宗 本願寺派
普月山 専光寺
当寺について
専光寺の歴史
専光寺は、約420年前の1588年、現在の島根県大田市大森町栃畑谷に初代慶祐が、蓮如上人直筆「南無阿弥陀仏」の六字名号をご本尊として寺を建立しました。
その後、五代目玄了のとき現在の地に移転しました。なぜ石見銀山の地から益田へ移転してきたかと言いますと、現在のご門徒の先祖数名が、田植えの後の泥落としに温泉津温泉に湯治中、布教使として法話をしていた玄了に、ぜひ益田市に寺を移していただくよう説得をしたということです。
その当時は、西石見地方に浄土真宗の寺院がなく、法話を聞かれた方々がどうしても真宗の教えを近くで聴聞したいと思われたのでしょう。その強い願いに玄了も心動かされ移転に踏み切りました。そして、4,5名の方々が京都の本山へ上がり開基の許しを得ました。(西石見地方では最初の浄土真宗の寺院となります。)それから久城町内を3度移転したのち1711年に現在の土地(品川大膳の出城跡地)に落ち着いたということです。
こうして歴史を振り返ってみますと開基にあたりたくさんの方に大変なご苦労をして頂いたことに改めて気づかされました。深く感謝するとともに、み教えを守り次の世代に伝えていく責任の大きさをしみじみと感じております。
2010年から、冬場は夕方5時、夏場は夕方6時に鐘を衝いております。風向きによっては遠くても聞こえるかもしれません。昔の方のご苦労を偲びながら念仏申させて頂きましょう。
専光寺前住職 杤畠 宏隆 合掌
【参考文献】ふるさとの歴史に学ぶ 高橋一清 著
石見銀山百ケ寺 三瓶古文書を読もう会 著
※上記は2011年親鸞聖人750回大遠忌懇志のお礼状に記載したものを一部訂正・加筆したものです。
専光寺だより
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